共働き夫婦 二人暮らしの家
・所在地 東京都 小平市
・敷地面積 125.51㎡(約37.96坪)
・延床面積 99.08㎡(約29.97坪)
・構造規模 木造2階建
・家族構成 夫婦(4代)
・施工会社 (株)クレアホーム
忙しい奥様のために、身支度動線と家事動線を整理して、暮らしやすく、散らかりにくい住まいに。
「できるだけ生活感を出さずに、すっきりした空間にしたい」という希望に沿って設計した。
★ LIXILメンバーズコンテスト2012 建築部門・地域最優秀賞受賞
■ 外 観
開放感のあるオープンなエントランス
黒を基調にしたシンプルな外観。
オープン外構で開放感のあるエントランスだが、玄関ドアの手前に植栽を置き、外からの視線をさえぎっている。
■ 玄 関
明るく、機能的な玄関
中庭のシンボルツリーを、大きな窓でフレーミングした玄関。
ドアの正面のフォーカルポイントには、花などを飾れるニッチを設けた。
凹凸のある壁が、光の陰影で豊かな表情を見せる。
玄関からウォークインクロゼット、そして洗面室へとつながる間取り。
1階で全ての身支度を終えることができるので効率がいい。
■ リビング・ダイニング・キッチン
日当りの良い、のびやかな空間
リビングルームとキッチンは、日当たりのいい2階に。
2階ならではの勾配天井が、縦方向への広がりを演出している。
ハイサイドライトからの自然光や、壁を照らす間接照明の効果で、時間の経過とともに表情が変わるリビングに。
壁の1面には、エコカラット(調湿機能のある壁材)を使用。インテリアのアクセントにもなっている。
東南の方向に設置したバルコニーで、外へ続く開放感を取り込んだ。
キッチンと対面するダイニングカウンター。
しばらくはダイニングテーブルは置かず、 カウンターで食事をするスタイルに。
■ 寝 室
回遊動線で快適なプライベートゾーン
1階のプライベートゾーンは、
「寝室→洗面室→家事室→ウオークインクロゼット→寝室」という回遊動線になっている。
起床後や就寝前の洗面、身支度もスムーズ。
寝室には、シンボルツリーを取り込む大きな窓を配置。 高い木の塀でプライバシーを確保し、くつろげる空間になっている。布団で寝るスタイルを反映して、小上がりのスペースに。 床との段差には間接照明を設置しているので、足元を照らせる。
寝室の入り口には、ご主人のための小さな書斎を設けた。
■ 洗面室と家事室
身支度と家事を楽にする水周り
洗面室は寝室に隣接している。バスルームは、明るさと広がりを出すために、間仕切りを透明にした。
左の壁にはタオルウォーマーを設置。
1階にある、夫婦ふたりが使うための洗面スペースとトイレ。 天井からの採光で明るく、足元の通風窓で清潔感のある空間に。
ウォークインクロゼットと洗面スペースをつなぐ家事室。
洗濯機の上にパイプを通しているので、大きく開けた西側の窓の陽で、洗濯物がよく乾く。
カウンターでは、洗濯物をたたんだり、アイロンがけもできる。
■ 和 室
空間を広く見せる演出で、くつろげる和室
2階の東側にある、離れのような和室。
床から浮かせた吊り押入れにすることで、座った時には目線が低くなるので、空間を広く感じることができる。
和室の窓には、上下どちらでも開けられるシェードを採用。プライバシーは守りながら光を入れ、外の景色も楽しむことができる。 シェードはハニカム素材なので、断熱効果もある。
奥様が選ばれたふすまの引き手。
左は櫂を模ったデザイン。
■ パウダールーム
2階の、リビングと和室の間にあるパウダールーム。
天井と足元からの採光で、明るい空間に。お客様が使うこともあるばしょなので、右手前に洗面コーナーを設けている。
ニッチの壁は、貝殻のモザイクタイルで変化をつけた。
【 外 構 】
ブラインドゾーンになる表札とインターホンのあるついたて壁の裏側に、独立した給水栓を設けた。
植栽の手入れに必要なシャベルや掃除道具、水撒きや洗車のためのホースもここに。
【 玄 関 】
玄関脇のシューズクロークルーム。
シューズクロークの一角。 中央の白い扉は、実は玄関ポストにつながっている。
シュレッダーやカッター、ごみ箱などを置いているので、郵便物はここで開封し、必要ないものは即、処分。家の中に物を増やさないための工夫。
この作品の詳細が、ブログに書かれています。
どうぞご覧ください。