2回のリフォームで、子育て中心の住まいから
家族それぞれの生活を充実させる住まいに
・所在地 東京都練馬区
・リフォーム面積
1期 61.43㎡ 2期 42.06㎡
・構造規模 木造2階建
・家族構成 夫婦+子ども2人
10代後半の子ども2人がいる50代共働きの夫婦。
20年前に建てた家を2回に分けてリフォーム。 1回目は主に2階のリフォーム。夫婦の寝室、子供部屋を分け、水回りを2階に上げた。
2回目はキッチンをオープンに。 個の空間を大事にしつつ、食卓を囲む家族の時間も大切に、という要望を実現させたリフォーム。
皆がそれぞれキッチンに立って料理することも。
■ リフォームのポイント ■
1回目
- 2階の洋室を2つに区切り、子どもたちそれぞれに個室を確保
- ご主人の寝室をロフトに、奥様の寝室を1階に設けて、夫婦もそれぞれに自分の空間を確保
- 浴室を2階に移動し、明るく広い洗面室を設けた。ユーティリティとクローゼットも併設
2回目
- 孤立していたキッチンを開放的にして家族が一緒に料理をできるようにした
■ リビング・ダイニング
家族が一緒に過ごすための空間
ダイニングとキッチンの間の壁がなくなったので、家族とのコミュニケーションがとりやすい。
取れない壁は、タイルで巻いてインテリアのアクセントに。 キッチンの目隠しとしても役立っている。
リビングには、梁のある場所にハンモックを設置。
壁や天井の珪藻土は、奥様が自分で塗ることで、リフォーム予算を抑えることができた。
■ キ ッ チ ン
一人でも、家族一緒でも料理がしやすくなったキッチン
以前は孤立していたキッチンがオープンになり、明るい空間に。 一人でも、家族一緒にでも料理がしやすくなった。
通常はシンクをダイニング側に設けるが、「お肉などを焼きながら熱々を食べさせたい」という奥様の要望で、コンロをダイニング側にした。
シンクとコンロが向かい合った二列型。
■ 玄 関 ホ ー ル
ニッチのある玄関
正面に蓄熱暖房機のあった玄関ホール。
暖房を撤去した正面の壁にニッチをつくり、絵画を飾るスペースに。
■ 洗 面 室
明るく、広く、機能的な空間
2階に浴室を移動し、さらに家族が一緒に使える広い洗面室を設けた。
東側の窓から自然の光が差し込む空間で身支度やメイクができる。
床の構造上、浴室を洗面室と同じレベルにすることができなかったので、階段を設けている。
洗面台の背面には、天井から床までのクローゼットを設置し、扉の一枚を鏡に。 奥様の衣類のほか、タオル・洗剤のストックなどを収納している。
■ ユーティリティー
洗濯や家事がしやすい場所
南側には洗濯乾燥機と干場がある。 洗面台が広いので、ここで洗濯物をたたんだりアイロンをかけることもできる。 必要なときは天井にポールを設置して洗濯物を干すことも可能。
目立たない場所に、洗濯物の下洗いなどができるシンクを設けた。 ここの天井にも洗濯物を吊るせるバーがある。
■ 浴 室
一日の疲れを癒すための場所
「バスタイムを充実させたい」というご希望により、多機能シャワーを導入。
壁面にテレビを組み込み、リラックスできる空間に。
■ 個 室
それぞれに、ひとりになれる場所がある
1階の浴室だった場所を奥様の寝室に。 洗面とトイレが隣接しているので、快適に過ごすことができる。
リビング脇の納戸だった場所は奥様の書斎に。 パソコンを使ったり、家事の合間にちょっと座ってひとりになれる場所。
1階は家族が不在時には奥様のワンルームのように使える。
ご主人の寝室は3階(ロフト)に。
家族との生活時間が違ってもストレスを感じにくくなった。
【 キッチン 】
シンクの下にゴミ箱を設置して使いやすく。 スライド式で片手で出し入れができる。
キッチンの食洗器の脇には洗剤などを入れられるオープン棚を設置。 オーブンのトレーもここに収納できる。
キッチンの取れない壁は筋交いをよけて四角いニッチを作りスパイス棚に。 コンロに立っているとき手を伸ばすだけで取れるので便利。
【 玄関・洗面室 】
玄関からリビングにつながる廊下に収納を設け、掃除道具などの置き場に。 中にコンセントがあり、家電を収納しながら充電ができる。 裏側はパントリーになっている。
洗面台の端にバスマットをかけられるバーを設置。 洗面台の下はオープンになっていて、体重計などを置いておける。
【 個室 】
ベッドの脇には小さいニッチを設けることで、ちょっとした小物を置けるので便利に。
そばにコンセントを設置したので、スマホの充電もしやすい。
新築から約10年経ち家族の状況も変化した中で、もっと快適で美しい家にしたいと思っていた時期に、「40代からの住まいリセット術」の本を読み、これだと思いご連絡しました。
水越さんご自身がハードな仕事をされながら、ご家族との生活を大切にされていて、その経験も生かした収納や動線のアドバイスを頂けたことに安心感がありました。また、納得のいくまで、何度も打合せしていただき感謝しています。
2011年にリフォームした洗面室は美しいモザイクタイルが目に入るたびに気分が上がります。何より洗濯のストレスから解放されました。
2019年にリフォームしたキッチン・パントリーは既存の構造の制約の中にありながら、使いやすく、美しく、心が弾むキッチンになりました。息子たちも良く料理をしています。
リフォームでキッチンの動線が良くなったためか、家の空気がよどみなく流れているような気がします。動線と収納が合理的であるなら、家はストレスなく散らからないものだと実感しています。季節ごとにインテリアを楽しみ、居心地良くとても快適な家となっています。