広々と明るい「ホテルのような家」にリフォーム
・所在地 神奈川県 川崎市
・リフォーム面積 92.27㎡
・住宅形態 マンション
・家族構成 一人暮らし
・施工会社 クローバーホーム
・担当者 須田圭子
一人暮らしの60代女性の家。
お子さんたちも独立した今、山登りや着付け、デンマーク刺繍など、趣味を楽しむ生活を送っている。
シニアライフを背筋を伸ばし、さらに充実して過ごすために「居心地のよいホテルのような家」を計画。
小さく分割されていたために、狭く、暗く感じていた間取りを見直し、明るく広々とした住まいにリフォーム。 水周りも一新した。
お気に入りのものだけを眺めて、幸せな気持ちになれる住まいを提案した。
■ リフォームのポイント ■
- ファミリー仕様のマンションを、一人暮らしのシニアライフを満喫するための住まいに変える。
- 角部屋の利点を生かし、明るい住まいに。
- 生活感の少ない「ホテルのような住まい」にすべく収納計画をしている。
■ 玄 関
壁一面を鏡にして広く見せる
たたきは白い45㎝タイルを張り、右手の壁面いっぱいに収納スペースを設置。
左手の壁一面に大きな鏡を設置したことで、玄関がより広々と見えて気持ちのよいスペースに。
■ リビング・ダイニング
開放感あふれるワンルームLD
分かれていたスペースをひとつにまとめて、20畳の広々としたリビング・ダイニングに。
壁は白いクロス貼り。床暖房を入れ、オフホワイトのウールカーペットを敷いた。
12畳のリビング・ダイニングと6畳の和室、納戸に分かれていたが、「一番長く過ごす場所を、広く、居心地良くしてほしい」というご要望があった。
※同じアングルで撮影(写真:右)
■ ダイニング
壁一面のカウンター収納で水平ラインを出すことで広さを強調する効果が。
この中にLDで使う全てのものが入っている。
■ リビング
ソファは「アルフレックス」、テレビ台は「カッシーナ」のものを選び、
スタイリッシュな雰囲気に。
着物のクローゼットをリビングに
納戸だったところに、着物用のクロゼットを設けた。
左手の側面と正面の壁には合わせ鏡があり、リビングの明るい場所で着付けができる。
和室には、1畳半の押入れがついていた。
奥の納戸も取り払った。
特注の帯棚。
帯をスライド式のバーに掛けられるようにしたのは、奥様のアイデア。
■ キッチン
収納の充実した、清潔感のあるキッチン
TOTOのシステムキッチンを採用。
床はホモジニアスタイルで、水はねや傷につよい。
背面につくりつけの背面収納を設置。
カウンター下の引き出しは食器がたっぷりしまえて、取り出しやすい。上の戸棚は奥行きが浅いが、天井いっぱいまで高さがあるので、今まで外に出ていた物もすべて収納できる。
奥は食品のパントリー。
4.9畳のキッチンには、大きな食器棚や家電棚があり、
ちょっと窮屈だった。
■ アトリエ
趣味に没頭できるアトリエ
趣味のデンマーク刺繍を楽しむためのアトリエ。
子供たちが残した机を2つ入れ、広々としたスペースで作業ができる。
外の緑が目に入り、気持ちがいい。
■ 寝 室
リラックスできる寝室
南側の壁は一面、天井までのクローゼットに。
着替えるときの姿見とした扉1枚分の鏡は部屋を広く見せる効果も。
上げ下げ窓からはきれいな緑がよく見える。
カーテンは上から降ろすプレーンシェードに。
間接照明型のブラッケットは読書用としてベッドの上に設置した。
■ ゲストルーム
子どもたちが泊まりに来る際に使われる寝室。
家具などは置かず、シンプルに。
■ 洗 面 室
明るく広々とした洗面室
広く見せるために洗面カウンターを通し、下にミーレのドラム式洗濯機を組み込んだ。
壁面に鏡を設置してしてさらに広さを演出。
吊り戸や引き出しで収納スペースもたっぷり確保し、ものを出さない洗面所に。
壁のにモザイクタイルを貼り、水はねに対応している。
スチールラックで整理をしていたが、雑然とした印象だった。
■ ト イ レ
照明と鏡の効果でくつろげるトイレに
手洗いをつけるスペースがなかったが、壁に横長の鏡と、奥行きの浅い棚を設置して広さを感じさせる工夫をした。
正面のパネルの裏側に照明をつけて空間を演出。
目線が上に向くようにしている。