マンションでも明るさをあきらめないリフォーム
・所在地 神奈川県横浜市
・リフォーム面積 56.63㎡
・構造規模 RCマンション
・家族構成 夫婦、犬+猫
・工期 3ヶ月
・施工会社 クローバーホーム
・担当者 須田圭子
二人の息子さんが独立して、二人暮らしになったご夫婦。
以前は壁やふすまなどで仕切られて、家全体が薄暗い空間だった。
部屋を分断していた水まわりを大移動したリフォームで、家全体が明るく、風通し良くなった。
浴室から遠くの富士山を眺められたり、二人の趣味である着物を楽しめるような工夫をし、愛犬・愛猫とともに楽しく老後を過ごせるような住まいを考えた。
■ リフォームのポイント ■
- 薄暗い家の中を明るく、風通しもよくすることがこのリフォームの一番の目的。
- バルコニーに面する2部屋を仕切る壁を取り払って、1日中光が入るLDKに。
- 引き戸を開けると西の窓から東の窓まで一続きになる。
- つくりつけの収納を充実させ、置き家具を減らす。
- 着物の収納場所と、着付け教室のスペースをつくる。
- 愛犬・愛猫のための設備をつくる。
- 浴室からも富士山の眺望を楽しめるようになった。
■ リビング・ダイニング・キッチン
人もペットもくつろげる空間
和室をなくして、ひと続きの広いLDKに。
部屋を仕切っていた壁がなくなったことで一日中光が差し込む空間になった。
引き戸を開け放すと、西から東まで3つの部屋がつながり光と風が通る。
セミオープンで暗かったキッチンを、90度向きを変えてダイニングに向かうオープン型に。
調理カウンターのダイニング側は収納に。立ち上がりがあるので、調理する手元やシンクの中が見えない。
置き家具がなくなり、開放感のある空間に。壁に設けた飾り棚は、エアコンのダクトを隠す役割もしている。
ソファを置かない代わりに、ダイニングの椅子は座面が低いものを選んだ。シニア世代には、立ったり座ったりする際にソファよりも体への負担が少ない。それに合わせてテーブルの脚もカットした。
■ 着 物 室
可変する間取り
いつも開け放している和室は、奥の引き戸と手前のロールスクリーンを閉めれば個室になる。
着付け教室に使ったり、客間にすることもできる。
壁には着付け用の全身鏡を設けた。
ルーバーでゆるく仕切られているので光が通る。
着物室に続く息子の部屋だった場所には、着物用のたんすを置いて納戸として使用。天井にはポールを設置できるので、脱いだ着物を掛けておける。
■ 水周り
「窓から外が見える浴室」が実現
浴室を含めた水まわりは、廊下の反対側に大移動。「窓のある浴室」はご主人の希望。
キッチン越しに外を眺められ、晴れた日には富士山も見える。(右はキッチン側から見た窓)
洗面台の下はオープンにして、ペットのトイレを置けるようにしている。
トイレには手洗いと鏡を取りつけて、パウダールームに。
お客様が来たときにも便利。
■ 玄 関
昼間は電気のいらない空間に
以前は昼間でも暗く電気が必要だった玄関。隣の寝室との間の壁をルーバーにすることで、見違えるほど明るい空間に。
正面のリビングにつながるドアの一部をガラスにすることで、廊下と玄関にも光が差し込むようになった。
■ ペットのための設備
人もペットもくつろげる空間
テレビ台のまわりには、同じ素材でキャットウォークを設置。家の中でも運動ができる。
壁と天井には珪藻土を使用したので、ペットのニオイも抑えられる。床には杉の無垢材を使用して滑りにくく。
【 リビング 】
リビングのテレビ台の一角をプリンター収納に。
使うときだけ引き出せるスライド式。
【 キッチン 】
キッチンの背面には引き出し式の収納カウンター、さらにその上に吊戸棚を設けて収納を充実させた。調理台の裏(ダイニング側)も収納になっている。
シンクから振り返ったところにビルトインのゴミ箱。閉めると蓋が閉まるような構造になっている。
【 寝 室 】
寝室の窓には、奥行きの狭いカウンターを設けた。
スマホやメガネなどちょっとしたものをおいて置ける。
テレビ番組で紹介されていたのを見て、コンタクトを取り、竣工したお宅などの住まい講座(見学会)にたくさん参加させていただきました。 使い勝手のいい設計とシンプルで飽きのこないデザインがとても好きになりました。
設計はこちらからの要望をくみ取っていただき、よい提案をたくさんいただきました。
現場の工事途中で、こちらの要望を変えたところがありましたが、担当の須田さんに快く対応してもらえて感謝しています。
竣工して戻ったときは、「ああ帰ってきたなあ」との思いと、「これから再スタート」というような新鮮な気分でした。
すぐ片づく家が、相当のお気に入りです!
我が家の犬猫たちも喜んでいるのが何よりです。